院長紹介

昨年９月に新規開業して１年以上たちました。長文になりますが、近況のご報告などを致します。　望み通りに構築した環境のもとで、来られた方には、おおむね思い通りの治療ができております。おかげ様で新患数は５００人を超えました。当院では、進行した歯周病や難しい入れ歯、やり直しの根管治療などの難症例が多い印象を受けました。歯科治療が怖くて治療を先延ばしにしていた方が相当数いらっしゃいましたが、特に問題なく治療できました。重症の虫歯の方でも、継続的に通院できれば大体半年以内で一応の治療が完了した例が多かったです。

　この１年間で新たに始めた治療法がいくつかあります。　まず、歯周組織再生療法です。これは進行した歯周病の場合に歯肉を開く小手術を行う際に歯周組織再生剤を注入する治療法であり、歯周病で失われた歯槽骨を再生する効果が期待できます。適応を選びますが、感触は良いです。次に口腔内スキャナーを用いた光学印象です。これはCAD/CAM装置を用いて冠やブリッジやインレーを作る場合に適用可能な技術です。従来の歯型を取って石膏模型を作る方法と比べて、寸法精度がより高い技工物を作ることが可能です。硬いジルコニアの冠やブリッジでの調整量がきわめて少なくて済みました。保険診療で今年から導入された、ピーク冠による修復も行いました。ピーク冠はハイブリッドレジン冠よりも丈夫で薄く作れるのが良く、保険で銀歯以外のかぶせものを希望する方には良い選択だと思います。
　
当院の理念は以下のようです。
理念：歯科の病気の治療と予防を通じて国民の健康増進に寄与する。

　虫歯も歯周病も治療して一旦良くなっても、口腔衛生状態が悪いとまた再発・悪化します。健康増進のためには、常に口の中を良い状態に保つ事が重要であり、そのためには継続的な口腔メインテナンスを続けることが大切です。食べ物が良く噛めるということは、人生の豊かさにつながります。今後ともよろしくお願い致します。

令和６年１２月吉日
院長　金子正範